- 不動産投資の基礎知識
中古マンションの不動産投資で利益を出すのは難しい?失敗しないためのポイントやメリット・デメリットを徹底解説!

中古マンションの不動産投資で利益を出す方法や失敗しないためのポイントについて、気になっている人は多いのではないでしょうか。中古マンション投資の特徴や失敗しないためのポイントなどを把握していると、さまざまなリスクを軽減できるため、安定した不動産経営ができる可能性が上がります。本記事では、中古マンション投資の特徴、メリット・デメリット、失敗しないためのポイント、よくある失敗例などについて解説します。
中古マンション投資とは?種類や利回り相場も解説

中古マンション投資とは、すでに建築・分譲済みのマンションを購入し、主に賃貸運用によって家賃収入を得る投資手法です。比較的低価格で始められ、利回りも安定しやすいことから、初心者にも人気があります。ここでは、中古マンション投資の基本的な特徴や種類、利回りの目安について解説していきます。
中古マンション投資の特徴
中古マンション投資の特徴は、新築マンションに比べると価格が比較的安く、同水準の立地・設備であれば、新築マンションよりも取得費用を抑えられ、物件によっては、手元資金が少なくても、投資を始めることができます。また、中古マンション投資はすでに運用されているため、「これまでの実質利回りはどれくらいか」「どのような入居者が住んでいるのか」など、実際の運用データを基に「投資する・しない」の判断が可能です。このように、比較的安い価格、高い利回り、運用のしやすさなどが中古マンション投資の特徴です。
中古マンション投資の種類
中古マンション投資には、大きく分けて「区分マンション」と「一棟マンションや一棟アパート」の2つの投資スタイルがあります。資金計画やリスクの許容度、投資経験などに応じて選択することが大切です。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
区分マンション投資
区分マンション投資は、マンションの一室(ワンルームや1LDKなど)を購入し、賃貸運用によって家賃収入を得る投資スタイルです。物件価格が比較的安価で、ローンの借入額も抑えられるため、自己資金が限られている人や初めて不動産投資に挑戦する人にも始めやすいのが特徴です。建物全体の管理や修繕は管理組合の責任で行われるため、オーナーは室内の維持管理に専念でき、サラリーマンなど忙しい人にも適した運用スタイルです。
さらに、区分マンションは流動性が高く、将来的な売却や資産の組み替えもしやすいというメリットがあります。特に都心部の駅近物件は単身者需要が高く、長期的な賃貸ニーズが見込めるため、空室リスクも比較的低い傾向があります。
ただし、運用するのは1室のみとなるため、入居者が退去すると家賃収入が一時的にゼロになる点には注意が必要です。
一棟マンションや一棟アパート投資
一棟マンションや一棟アパート投資は、建物全体を一括で購入し、複数の部屋をまとめて賃貸で運用するスタイルです。初期投資額は大きくなりますが、部屋数が多いため複数の入居者から家賃収入を得られ、空室リスクが分散されやすいのが大きなメリットです。
また土地付きの物件であれば、建物とは別に土地資産を保有できるため、将来的な売却にもつなげやすい利点があります。さらに、建物部分は減価償却による節税効果も期待できるため、資産形成と税制メリットを両立できる投資手法といえます。賃料設定や修繕計画などをオーナーの裁量で決められる点も魅力です。
一方で、一棟投資には相応のリスクも伴います。老朽化による大規模修繕や設備の入替は、すべてオーナーの責任で行う必要があり、修繕費が高額になるケースも少なくありません。また、災害リスクや地盤・構造上のトラブル、入居者トラブルの管理対応なども発生する可能性があります。さらに、立地や入居需要を見誤ると空室が連鎖的に発生し、収益性が一気に低下するリスクもあります。収支や管理の手間も多いため、しっかりとした事前調査と資金計画、信頼できる管理会社の選定が不可欠です。
中古マンション投資の利回り相場
中古マンション投資の利回りの相場は、3〜7%といわれています。例えば、2,000万円の中古マンションを購入して利回り3〜7%で運用できた場合は、年間60万円(月当たり5万円)〜140万円(月当たり11.6万円)の家賃収入を得ることが可能です。
ただし、利回りは、中古マンションの取得価格、家賃、入居率、管理費、管理委託手数料などによって変わります。中古マンション投資の利回りの相場は3〜7%ですが、物件によっては利回りが3%よりも低い場合や、7%よりも高い場合があるため、注意が必要です。中古マンションで不動産投資する場合は、利回りがどれくらいあるのか、購入時に確認しておきましょう。
中古マンション投資と新築マンション投資の違い

不動産投資を始める際に「中古か新築か」で悩む人は多いのではないでしょうか。それぞれに特徴や向いている投資スタイルがあり、利回りや初期費用、リスクの傾向にも違いがあります。ここでは、新築マンション投資の特徴や利回り面での比較を通じて、自分に合った選択ができるよう解説します。
新築マンション投資の特徴
新築マンションは、キレイな内装や最新の設備・仕様が整っていることから、入居者の人気が高い傾向にあります。セキュリティ面や耐震性、省エネ設備などの面でも魅力があり、物件選びの時点で空室リスクを抑えやすいのが特徴です。また、建物自体に瑕疵(欠陥)があるリスクも少なく、入居後の修繕トラブルも起こりにくいため、オーナーのメンテナンス負担が軽く済むというメリットがあります。
一方で、新築物件は購入後すぐに市場価格が下落する傾向があるため、売却を視野に入れた投資の場合はタイミングに注意が必要です。また新築は、価格が高めに設定されていることが多く、初期費用やローン借入額が大きくなる点にも留意しましょう。新築マンション投資で失敗しないためには、慎重な資金計画が重要です。
利回り相場の違い
新築マンションの表面利回りは、一般的に3〜5%程度といわれており、中古物件と比べるとやや低めです。これは物件価格が高いため、同じ家賃収入でも利回りが圧縮されるためです。ただし、築浅であるがゆえに家賃の維持がしやすく、管理コストも低いため、安定した収入が得やすいという利点があります。
一方で、中古マンションは購入価格を抑えやすく、利回りも相対的に高くなる傾向があります(目安としては3〜7%)。ただし、その分リフォームや修繕などの追加費用がかかる場合があり、実質的な利回りを見極める必要があります。また、新築でもエリアの競争環境によっては家賃が下落するリスクもあるため、将来の家賃動向を見据えた収支シミュレーションが欠かせません。
中古マンション投資と新築マンション投資の比較
中古マンションと新築マンションは、どちらも不動産投資の手法として根強い人気がありますが、目的や投資スタイルによって適した選択肢は異なります。例えば、初期費用を抑えて利回りを重視するなら中古、手間やリスクを極力避けたい場合は新築が選ばれる傾向にあります。
以下の比較表では、初期費用・利回り・リスク・投資家の志向といった観点から、それぞれの特徴を整理しています。
| 項目 | 中古マンション投資 | 新築マンション投資 | 
| 初期費用(物件価格) | 比較的安い | 高め | 
| 表面利回り | 高め(3〜7%) | 低め(3〜5%) | 
| 空室リスク | 立地に左右される | 低い | 
| 修繕リスク | 高い(経年劣化による不具合など) | 低い | 
| 向いている人 | 少額から始めたい。利回り重視 | 手間やリスクを極力排除したい。安定志向 | 
自身の資金力や投資方針に応じて、それぞれの特徴を見比べながら、自分に合った選択肢を見つけていくことが大切です。
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中古マンション投資の6つのメリット

中古マンション投資のメリットを知っていると、中古マンション投資が自分に合うのかどうかについても見極めやすくなります。以下、中古マンション投資のメリットについて、詳しく見ていきましょう。
| 【中古マンション投資のメリット】 | 
|---|
| ・低資金でも始めやすい | 
| ・節税対策になる | 
| ・継続的な家賃収入が見込める | 
| ・オーナーチェンジなどで条件の良い物件もある | 
| ・新築と比べて物件価格の下落スピードが緩やか | 
| ・既に賃貸履歴や成約事例があるため予測が立てやすい | 
低資金でも始めやすい
中古マンションでの不動産投資は、低資金でも始めやすい点がメリットであるといえます。中古マンションは、築年数が古ければ古いほど、購入価格が安くなる傾向にあります。購入価格が安いため、不動産投資を始めるハードルが低く、物件によってはローンを利用せず、自己資金だけで購入することが可能です。不動産投資ローンを利用する場合においても借入金額を抑えることができます。
中古マンション投資は、低資金で始められるため、中古マンションを複数所有できることもあるでしょう。また、中古マンション投資であれば「不動産投資を始めたいが、手元資金が少ない」といった人も始められる可能性が高くなります。
節税対策になる
中古マンション投資のメリットは、節税対策になることです。「購入費用」「運営にかかる諸経費」など、さまざまな費用を経費に計上でき、所得が赤字になると、損益通算(赤字と他の黒字を相殺できる制度)によって課税所得額を減らすことができるため、所得税や住民税を軽減できます。経費に計上できる主な費用は、以下の通りです。
- ローン金利
- 管理費
- 管理委託手数料
- 修繕費
- 固定資産税
- 仲介手数料
- 減価償却費
- 司法書士手数料など
経費として大きいのは、減価償却費(不動産の取得金額を一定年数に分けて計上する費用)です。中古マンションは、減価償却期間が短く、減価償却費が大きくなりやすいため、一定の節税効果が期待できることもあります。ただし節税効果は毎年続くわけではなく、人によって効果はまちまちなので自分にとってどの程度のメリットがあるかは一度問い合わせてみると良いでしょう。
継続的な家賃収入が見込める
中古マンションと新築マンションのどちらの不動産投資にもいえることですが、継続的な家賃収入を見込める点がメリットです。入居者がいれば、一定の家賃収入が毎月入ってきます。例えば、ワンルームを家賃6万円で賃貸に出した場合、空室が発生しなければ、1年間で72万円、5年間で360万円の家賃収入を得ることができます。
株式投資やFXのように毎月の収支が大きく変動することもないため、「2年間で◯万円」「5年経てば◯万円入ってくる」などといった収支計画を立てやすい点も特徴です。立地が良いなど空室率の低い物件を選べば、長期にわたって安定した収入が見込めます。
家賃収入で不動産投資ローンを返済できる他、「毎月◯万円を貯金する」「家賃収入で得た金額から2万円を投資信託に充てる」といった使い方も可能です。多くの人が継続的な家賃収入が見込めることを理由として、不動産投資を始めています。
オーナーチェンジなどで条件の良い物件もある
オーナーチェンジなどで条件の良い物件がある点は、中古マンション投資のメリットです。オーナーチェンジとは、すでに入居者のいる物件を購入し、運用することです。中古マンションを購入してからすぐに家賃収入を得られるため、「購入しても、入居者が見つからなかったらどうしよう」といった心配をせずに済みます。また、購入直後に入居者の募集をしなくて良いため、不動産会社に支払う仲介手数料、広告費、水回り・フローリングなどのリフォーム費用を節約できます。オーナーチェンジの中古マンションであれば、購入直後の空室リスクを軽減でき、実際の利回りや入居者情報などを基に、物件選びが可能です。一方で新築物件でも入居者がいる物件を販売していることもあります。気になる物件がある場合はディベロッパー(売主)に問い合わせて確認すると良いでしょう。
新築と比べて物件価格の下落スピードが緩やか
中古マンションは、新築マンションのように「購入した瞬間に価格が大きく下がる」といったことが起こりにくく、比較的安定した価格帯で流通しているのが特徴です。一般的に、新築物件は販売価格に広告費や販売手数料などが上乗せされており、入居後すぐに価値が下落する傾向があります。それに対し、中古マンションは築年数に応じた相場が既に形成されているため、価格のブレが小さく購入直後の資産価値の減り方が限定的です。
長期保有する場合でも、価格の下落スピードは比較的緩やかで、資産価値が安定しやすい点が魅力です。将来的に売却を考える際も、価格の見通しが立てやすく、出口戦略を描きやすい点は大きなメリットといえるでしょう。
既に賃貸履歴や成約事例があるため予測が立てやすい
中古マンションは、過去の家賃実績や入居履歴が存在するため、将来的な収益性を具体的にシミュレーションしやすいというメリットがあります。すでに賃貸として運用されていた物件であれば、「どれくらいの期間で入居が決まったのか」「現在の家賃相場に対して適正か」など、実績データをもとに投資判断を下せます。これは、賃料設定や資金計画を組む上で非常に重要な材料となるでしょう。
また、周辺エリアに類似する築年数・間取り・設備の成約事例も豊富にあるため、利回りや物件価格の妥当性を相場と照らし合わせて判断することが可能です。新築のように「将来こうなるだろう」という予測ベースではなく、実際の運用履歴に基づいた現実的なシナリオを描けるため、空室リスクや修繕リスクを事前に把握したうえでの堅実な投資がしやすくなります。
中古マンション投資の3つのデメリット

中古マンション投資には、デメリットもあります。デメリットを知っていれば、リスク管理や対策を講じやすくなるため、きちんと把握しておきましょう。
| 【中古マンション投資のデメリット】 | 
|---|
| ・さまざまなリスクがある | 
| ・修繕費用が掛かりやすい | 
| ・資産価値が低い | 
さまざまなリスクがある
中古マンション投資には、空室リスクや修繕リスクなどさまざまなリスクがある点がデメリットです。中古マンション投資の主なリスクは、以下の通りです。
- 空室リスク
- 価格下落リスク
- 修繕リスク
- 家賃下落リスク
- 災害リスク
- 家賃滞納リスク
例えば「価格が安い」という理由で中古マンションを購入したとしても、空室リスクの高い物件だと思うような家賃収入を得られず、採算が取れない恐れがあります。
築年数の古い中古マンションは、さまざまな箇所が故障・老朽化しているため、リフォームや修繕費用が発生する可能性が高くなります。
旧耐震基準(震度5強程度の地震で倒壊しない)で建てられたマンションは、新耐震基準(震度6強〜7程度の地震でも倒壊しない)のマンションよりも災害リスクが高いことが考えられるため、注意が必要です。
さらに、入居者がいたとしても、家賃を滞納して家賃収入がゼロになるリスクもあるため、気を付けましょう。
新築マンションにもいえることですが、不動産投資にはさまざまなリスクがあります。そのため、リスクを考慮した計画や事前対策が重要です。管理会社が丁寧に管理しているかどうかが重要なポイントになるため物件の条件だけで選ぶことは避けた方が良いでしょう。
修繕費用が掛かりやすい
中古マンションは、すでに人が利用している物件であるため、購入してから早い段階で修繕費用が発生する可能性があります。以下のように、修繕箇所が多ければ、まとまった修繕費用が必要となるでしょう。
- キッチン
- 浴室
- トイレ
- 壁紙
- 洗面化粧台
- フローリング
- 畳
- 水漏れ
「お金がもったいないから、修繕はやめておく」「修繕費用を考えていなかったため、お金の捻出ができない」などといった理由で何も手を付けないままでいると、入居者満足度が低くなり、空室リスクや家賃下落リスクが高まります。中古マンション投資を始める際には、修繕費用を考慮した上で、収益シミュレーションを立てておくことが大切です。
資産価値が低い
マンションは、築年数が古くなるほど資産価値が下がる傾向にあるため、中古マンションの売却価格は低くなりがちです。これは、周りに競合の新しいマンションがたくさん建てられる空地が多くある地方都市など、需要に対して供給が上回りやすい立地においては、より顕著になります。売却価格が高ければ、「売却してローンを返済し、手元に入るお金で新たなマンション投資を始めよう」などといった計画を立てられます。しかし、売却価格が低ければ、「売却してもローンを返済すると、手元にお金が残らない」「売却資金でローンの返済も難しい」といった状況になり、出口戦略を描くのが難しくなります。中古マンションは、資産価値が低く、思うような価格で売却できない可能性も考慮した上で、物件選びや運用計画を立てておきましょう。
中古マンション投資を失敗しないための4つのポイント

中古マンション投資を失敗しないためのポイントを把握しておけば、さまざまなリスクを軽減でき、安定した不動産経営ができる可能性が上がります。以下、それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
| 【中古マンション投資を失敗しないためのポイント】 | 
|---|
| ・好立地の比較的資産価値が高い物件を選ぶ | 
| ・念入りに管理状況をチェックしてから購入する | 
| ・周辺相場を調査する | 
| ・収支のシミュレーションは必ず行う | 
好立地の比較的資産価値が高い物件を選ぶ
中古マンション投資で失敗しないためには、好立地の比較的資産価値が高い物件を選びましょう。中古マンションは、新築と比べると、建物や設備などが古いため、一定の賃貸需要を維持するために「好立地」という条件が重要です。「大都市圏で主要駅から近く、徒歩圏内にスーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店が充実している」などといった立地の良い物件であれば、築年数が古くても、高い入居率を維持することが可能です。反対に、「駅まで遠く、近くにお店もない」などといった立地に問題のある物件の場合は、入居者を集めるのが難しくなるでしょう。地方よりも人口減少リスクが低い大都市圏の駅近物件などと立地の良い中古マンションを選べば、長期にわたって一定の賃貸需要が見込めます。
念入りに管理状況をチェックしてから購入する
中古マンション投資を始める際には、念入りに管理状況をチェックした上で、物件を購入することが大切です。事前に管理状況をチェックしていれば、修繕積立金の状況、大規模修繕のタイミング、管理会社の取り組み状況などを確認することができます。さらに、中古マンション購入後の具体的な修繕費用シミュレーションができ、修繕リスクに備えられます。
「購入してすぐに大規模修繕があり、多額の修繕費用を支払うことになった」などといった予期せぬ修繕費用の発生は、資金繰り悪化の原因になり得るため、注意が必要です。中古マンション投資の失敗リスクを軽減するためには、物件選びの際に、価格、立地、間取りなどといった情報だけでなく、管理状況についても必ず確認しておきましょう。
周辺相場を調査する
中古マンション投資で失敗を避けるためには、購入を検討している物件の「周辺相場」を把握しておくことが重要です。特に家賃相場を事前に調査することで、想定利回りや収益性がエリアの水準と比べて適正であるかを見極めることができます。想定賃料が相場よりも高すぎる場合には、入居者が集まりにくく、空室期間が長引くおそれがあるため、過去の賃料履歴や近隣物件の募集状況を確認しておくと安心でしょう。
あわせて、売買価格の相場と比較することも欠かせません。価格帯が周辺の物件と比べて割高であるかを判断することで、購入判断の精度が高まると考えられます。また、同エリア内で築年数や間取り、設備が似ている競合物件と比較することで、空室リスクや家賃設定の妥当性といった将来的な運用の見通しも立てやすくなるでしょう。相場を正しく理解しておくことは、長期的な収益の安定にもつながります。
収支のシミュレーションは必ず行う
収支シミュレーションは、中古マンション投資を失敗しないために必ず行うようにしましょう。中古マンション投資は、新築マンション投資と比べて評価額が低い傾向にあるため、「借入金額は1,500万円まで、残りは自己資金で捻出が必要」「借入期間は最長20年」などといったローン条件が不利になる場合があります。また、空室リスクや修繕リスクなどさまざまなリスクがあるため、事前の収支シミュレーションが重要です。あらゆるリスクを想定してシミュレーションをしておくと、リスクが発生したときに冷静な対応ができ、キャッシュフローが悪化するリスクも抑えられるでしょう。
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中古マンション投資の失敗例

中古マンション投資のよくある失敗例としては、以下のようなものが挙げられます。失敗例を知った上で、リスクを把握しておくことは大切です。
失敗事例1:購入直後に多額の修繕費用が発生した
築年数の古いマンションを安価で購入したものの、老朽化した給水管が破裂。室内が水浸しになり、給水管の交換や室内の修繕で多額の費用が必要になった。結果として資金繰りが悪化し、想定していた収支計画が大きく狂ってしまった。
失敗事例2:空室が埋まらない
物件価格の安さに惹かれて購入したが、最寄り駅から遠く、周辺に生活利便施設が少ないエリアだったため、入居者がなかなか決まらなかった。家賃を下げて募集したものの、下げ幅が大きく手元に残る利益はごくわずか。最終的には赤字覚悟での運用を強いられてしまった。
失敗事例3:家賃滞納が続き収益が安定しなかった
オーナーチェンジ物件を購入したが、既存入居者の家賃支払い状況を十分に確認せず契約を進めてしまった。しかも、保証会社に加入していなかったため、滞納が発生した際の家賃補償や督促業務もカバーされず、オーナー自身が対応を迫られた。回収の手間と精神的なストレスが重なり、収益が不安定になった。
失敗事例4:周辺環境の変化
購入当初は人気エリアとして賃貸需要も安定していたが、その後近隣に大型の新築マンションが多数建設されたことで競合が激化した。加えて、近隣の大型商業施設や企業が撤退し、地域の魅力が低下。入居者が離れ、家賃を下げざるを得ない状況となり、当初見込んでいた収益が維持できなくなった。
中古マンション投資に失敗しやすい人の特徴

中古マンション投資で成功するためには、リスクを避ける視点と正しい判断軸が欠かせません。一方で、特定の思考や行動パターンが原因で失敗を招いてしまうケースも見られます。ここでは、失敗しやすい傾向にある人の特徴を紹介します。
表面利回りだけで判断して物件を選ぶ
表面利回りの数字だけで投資判断をするのは、失敗につながる典型的なパターンです。広告などでよく目にする「利回り◯%」は、満室状態を前提にした計算であることが多く、実際の収支とは大きく異なるケースもあります。管理費や修繕費、空室による損失などを考慮しないと、想定よりも実質利回りが低くなってしまう可能性があります。
また、賃料の相場を無視して利回りだけで選んでしまうと、入居者が集まらず空室が長期化する恐れも出てきます。利回りはあくまで目安に過ぎず、その裏にある運営コストや市場環境を冷静に分析することが大切です。
管理状況や過去のトラブル・修繕履歴を確認せずに購入する
物件の価格や立地ばかりに注目し、管理状況のチェックを怠ると、想定外のトラブルに巻き込まれるリスクがあります。例えば修繕積立金が不足していたり、管理組合がうまく機能していなかったりすると、将来的な大規模修繕が滞り資産価値が下がってしまう可能性があります。
また過去に住民間のトラブルや、クレームが頻発している物件を選んでしまうと入居者の満足度が下がり、結果として空室や家賃下落に直結する恐れもあります。投資前には見た目や価格だけでなく、管理体制や修繕履歴までしっかり確認しておくことが重要です。
最低限必要な知識が不足した状態で投資を始める
不動産投資には税金の仕組みや融資制度、入居者募集の手法など、幅広い知識が求められます。知識が不足したまま始めてしまうと、将来的なリスクに対応できず、思わぬ損失につながることも少なくありません。特に初めて投資をする場合は、基礎知識のインプットを怠らないことが重要です。
また、すべてを業者任せにしてしまうのも注意が必要です。信頼できる不動産会社をパートナーにするのは良い選択ですが、自身でも判断力を養っておかなければ、相手の提案が本当に自分に合っているのかを見極められません。不安がある場合は、第三者的な立場の専門家に相談するのも1つの手です。
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まとめ

ここでは、中古マンション投資の特徴、メリット・デメリット、失敗しないためのポイント、よくある失敗例などについて解説しました。中古マンション投資は、低資金でも始めやすいといった特徴があります。また、オーナーチェンジで条件の良い物件と出会える可能性もあります。物件選びの際には、立地や管理状況をきちんと確認した上で、事前の収支シミュレーションを徹底して行いましょう。中古マンション投資と新築マンション投資は、どちらも魅力的ですが、特徴が異なるため、自分に合った方法で不動産投資を始めることが大切です。
中古マンション投資に関するよくある質問
Q1. 中古ワンルームマンションとファミリータイプのマンションではどちらが投資に向いていますか?
A. 投資スタイルや対象エリアによって最適なタイプは異なります。
ワンルームマンションは都心部の単身者ニーズが高く、空室リスクを抑えやすいため、初心者にも人気があります。一方で、ファミリータイプの物件は入居期間が長い傾向があり、安定した賃貸経営につながりやすいのが特徴です。エリアの特性や想定する入居者層を踏まえた上で、投資目的に合った物件タイプを選ぶことが大切です。
Q2. 中古マンション投資で節税効果は期待できますか?
A. 減価償却費などを活用することで、節税につながるケースはあります。
特に高所得者層にとっては、所得税や住民税の軽減と資産形成を同時に実現できる可能性があります。ただし、このような節税効果は、すべての人に当てはまるわけではありません。実際の効果は個別の条件によって異なるため、税理士など専門家への相談をおすすめします。
Q3. 地方での中古マンション投資はおすすめですか?
A. 地方でも利回りの高い物件はありますが、慎重なエリア選定が必要です。
地方都市は都心部より物件価格が低く、利回りが高めに出やすい反面、人口減少や賃貸需要の低下といったリスクも伴います。また、売却時に買い手が見つかりにくくなる可能性もあるため、将来的な出口戦略を考慮することが重要です。投資判断の際は、再開発計画や将来の人口推移なども含めて総合的に検討することをおすすめします。
 
 











